薄茶について
薄茶とは
薄茶(うすちゃ)とは、抹茶の一種で、古木でない比較的樹齢の若いお茶の木から採れた茶の葉から製するもので、刺激性は強いが味わいが軽いものです。そして濃茶(こいちゃ)に対する語です。薄茶と濃茶とは茶質による違いなのです。元々、薄茶の茶葉は、濃茶用の葉茶を紙の袋に入れて茶壷の中に納める際に、その周囲の隙間を埋めるために用いた「詰茶(つめちゃ)」と呼ばれる一段品質の低い茶葉だったのです。
そして通常薄茶は、おおよそ一服1.75グラムほど使用します。
薄茶の点て方
茶の湯では、茶杓に一杓半の抹茶を茶碗に入れ、湯を注ぎ、茶筅で攪拌したものを、薄茶とよびます。茶事においては、濃茶のあとに薄茶がふるまわれます。
また、濃茶は練るというのに大して薄茶は点てるといいますで間違わないようにしましょう。
では簡単に薄茶の点て方の一例を紹介します。
①お湯の温度は約80度。
②一度しっかりと沸かしたお湯を少し冷ましましょう。
③お茶碗にお湯を入れ、茶筅の穂先をお湯の中につけ、充分に茶筅をお湯になじませるようにします
④お茶碗を右手で持ち、左手で受けたら右手はお茶碗にそえて、お湯が縁までくるよう茶碗をかたむけながら、充分に茶碗を温めます。
⑤茶碗の中のお湯を捨てたなら、茶碗を布巾でしっかりと拭います。中が濡れていると、抹茶が茶碗にくっついて上手に点てることが出来ませんので注意しましょう。
⑥抹茶を入れます。目安は茶1杯半。
⑦茶杓の先で抹茶をならし、お湯を茶碗に約4分の1弱ほど入れます。
⑧茶筅の持ちます。 茶筅は真っ直ぐ立て、茶筅の柄の切り口が上から見えるよう、横から持つようにします。筅の穂先全体を使って点てます。穂先を真っ直ぐ立てたまま、茶碗の中につけ、穂先が茶碗の底に触るか触らないかぐらいの感覚で、茶筅を右斜め上から左斜め下に向かって直線運動で茶筅を振ります。
⑨泡が立ってきたら、次第に速度をゆるめながら、少しずつ茶筅を上げていきます。仕上げはゆっくりと表面に穂先をつけたまま、乙の字を書くように表面をならし、茶筅を茶碗の真中に持っていき、一呼吸おいて、ゆっくりと真上に茶筅をあげます。表面張力で泡がフワッと浮き上がります。これで完成です
お茶の点て方はこれが絶対だという決まりはありません。流儀のお茶がある場合にはその点て方で楽しみましょう。
一番大切なのは心です。お茶を楽しむ心があれば美味しいお茶を点てることができるでしょう。
薄茶の飲み方
薄茶の飲み方と一口でいっても多くの流儀があるので基本的な部分を紹介したいと思います。まず薄茶を飲むときは、両隣と亭主に挨拶をし、一口飲んで結構の会釈を亭主にするのが礼儀です。
茶碗の扱い方は流儀によって若干の違いはあるので詳しく書きませんが、茶碗を右手で取って左手の掌にのせ、九十度ほど回して正面をさけ、右手の親指を開いて茶碗を安定させて飲むのは同じです。
茶を飲みきるまでいく口飲んでもよく、飲み終わったら右手の親指と人差し指の先で飲み口をすっと拭い、指先を懐紙で拭いてから茶碗の正面にもどして下に置きます。
少し話が脱線しますが、濃茶がメインだから薄茶はたいしたことないものなのか。という疑問を持たれる方もいるかもしれません。
しかし千利休が侘び茶における真の茶は薄茶を点てることであるとしたといいます。薄茶は茶道にとってなくてなならない大切な存在なのです。
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