露地について
露地とは
露地(ろじ) とは、茶室に付随する庭のことをいいます。一般的に、飛石、蹲踞、腰掛、石燈籠などが配されています。
露地は、もともとは町屋の家と家とを結ぶ細長い通路のことで、茶室に通じる路のことを路地、あるいは道すがらという意味の路次の字をあてていました。露地の字が使われるようになるのは、利休が路地の精神性を高めたことに起因し江戸時代中期といわれています。
具体的には利休の頃は、まだ「路地」という文字が使われていましたが、利休が路地の精神性を高めたことにより、仏教的解釈が加わって「露地」になったのです。
そして一般的な露地は、二重露地という形式で、露地門側の外露地(そとろじ)と茶室側の内露地(うちろじ)からなり、 その間に中門を設けます。
外露地には、下腹雪隠(したばらせっちん)、外腰掛待合があります。
内露地には内腰掛、砂雪隠(すなせっちん)、蹲踞(つくばい)などが設けられます。
また、露地を外露地と内露地に区別しない一重露地や、さらに外露地と内露地の間に中露地を加えた三重露地などもあります。
一度には覚えられないかもしれませんが、少しづつ覚えていって頂ければと思います。
飛石について知る
露地(ろじ)は石、蹲踞、腰掛、石燈籠などで構成されていることは別項にて紹介しました。それでは飛石(とびいし) とは、一体何なのでしょうか。
飛石(とびいし)は伝い歩くために少しずつ離して飛び飛びに据えられた上面の平たい石をいいます。
そして露地では、客は飛石を伝い歩いて、茶室の入口に到ります。
露地の終点が、茶室の入口にある踏石(ふみいし)である沓脱石(くつぬぎいし)になります。
露地の飛石は、基本的に比較的小さい石と比較的大きい石によって構成されています。
露地(ろじ)の構成要素である飛石の存在が露地をより一層趣き深いものにしているのです。
蹲踞(つくばい)についての理解を深める
蹲踞(つくばい) とは、露地(茶庭)で、茶室に席入りする前に、手水鉢(ちょうずばち)で、手を清めるものの事です。蹲踞は、一般に「手水鉢」(てみずはち)に、客が手水を使うために乗る「前石」(まえいし)、湯桶を置く「湯桶石」(ゆおけいし)、灯火を置く「手燭石」(てしょくいし)の役石と、「水門」(すいもん)別名「海」(うみ)で構成されています。
手水鉢を低く構え、左右に湯桶石と手燭石を配し、前石を据えるのが定式とされています。
流儀によって役石の配置は違い、武者小路千家と表千家は左に手燭石、右に湯桶石を配し、裏千家はその逆に配します。
流派によって役石の配置という細かい部分の決まりが違う事はしっかりと覚えておいてください。
下記、蹲踞の使い方になります。
①亭主の迎付を受けたあと、正客から順に蹲踞に進み、右手で柄杓に手水鉢の水をたっぷり汲み、柄杓半分の水で左手を清めます。
②その後、持ちかえて残りの水で右手を清めます。
③そして再び右手に柄杓を持ちかえ、水を汲み左手に水を受け、手に受けた水で口をすすぎ、最後に残った水を静かに柄杓を立て流しながら柄杓の柄を清め、元に戻します。
茶道の大切な作法なのでしっかりと覚えておきましょう。
腰掛について知る
腰掛(こしかけ) とは、露地に設けられた休息所のことで、腰掛待合(こしかけまちあい)ともいいます。茶事のときに、客が亭主の迎付や、中立のとき再び席入の合図を待つための場所という役割を果たしています。
腰掛は、柿葺や杉皮葺の片流れの屋根で、三方に壁を建てて内部に腰掛縁を設け、その前に客が足をのせる踏石が据えてあるものが多いです。
踏石は、正客座に据えられた正客石と、次客以下との相客座に据えられた相客石とに区別され、正客石を若干高く据え、次客以下の相客石は畳石にしてあるものが多くあります。
腰掛には、円座(えんざ)を重ねて置き、莨盆(たばこぼん)を置きます。冬は手焙(てあぶり)も置かれます。
腰掛には、すべて板張りの場合と、半分畳の敷かれている場合がありますが、畳は正客用で、この場合正客は円座は使いません。
腰掛ひとつにも色々な趣向や思いやりが込められているのです。
細かい知識だと思うかもしれませんが、茶道についてより深い理解をするためにも覚えておいてください。
石燈籠について知る
石燈籠(いしどうろう) とは、灯火をともすために屋外に設置される石製の器具のことです。日本には飛鳥時代に仏教が伝来したのと同時に灯籠が伝来した。
初期はその多くが「献灯」と呼ばれ、仏閣(社寺)に設置されていたが庭園文化の発達と共に露地に据えるようになりました。
露地に石燈籠を据えたのは、千利休といわれています。
そして石燈籠の据え方ですが、蹲踞や中門、躙口の近く、木陰の暗いところなどに置くとされ、しかも「燈障(ひさわり)の木」などを植えて、燈籠全体が見えないようにします。
石燈籠の据え方にまで気を配ることは、おそらく世界中で日本人だけでしょう。
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