日本の伝統文化茶道について解説します

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茶道における点前の学び方②

茶道の稽古は、存在する点前を順次修得させるかたちで進行するのですが、その順序は、最初に利休の完成した草庵点前から学びます。

なぜなら利休の完成した草庵点前は所作としては一番シンプルだからです。

まず草庵点前を習得させ、次いで順次過去の、複雑で、格式の高い点前を遡って稽古していく形が一般的です。

 しかし、草庵点前は、所作は簡単であるが、その単純な、茶を点てるだけの所作の中に、亭主の、客に対する心からのもてなしの気持ちを込めなければならず、これを達成することは、非常に難解な事なのです。

 そこでまず千利休の草庵点前の所作を学び、過去に遡って次々に複雑な点前を修得していき、習得したらその古法の形は捨てて、その心を草庵点前に生かすように努めなければなりません。

点前の稽古は古法に則って行うのが定石ですが、ただ真似るだけでは創意工夫がなく自分の茶ではなくなるので、古法を習得した時にはそれを基礎にしつつ自分自身が創意工夫をして自己の茶を確立するようにしましょう。

茶道における点前の学び方①

10cha.jpg 茶道とは、一杯のお茶を少しでもおいしく召し上がっていただくこと、ただそのことのためだけに、ひたすら心を砕いてお茶を点(た)てることにその本質があります。

 そして、客も、こうした心遣いをよく理解して、心からの感謝の気持ちを表わし、ここに主客の間に、心と心の交流ができあがる、これを究極の目的としている。つまり「一期一会」今生でただ一度の茶である覚悟で参会するといところに茶道の本質があるのです。

点前はこの茶道の本質を追求する中で生まれたのです。千利休により不必要なものは全て捨て去り、心を込めた、暖かいお茶を、少しでもおいしく召し上がっていただくために最小限必要な所作に凝集させた、いわゆる草庵点前として完成されたのです。

もっともそれ以前の点前も残っており、その数は数十にのぼります。

茶道の点前とは

8cha.jpg茶道においては点前という単語をよく使います。

では点前とは一体どういう意味なのでしょうか。

点前とはお茶を点てることをいいます。

茶道の点前を簡単に説明すると、お茶を点てる道具を茶席に運び出して置きつけ、客の前で茶器、茶碗などを清め、茶碗をお湯で温めます。そこへ抹茶を入れ、湯を注ぎ、茶筅でかき回します。点てた抹茶を客へ出し、最後に使った道具をもう一度、清めて、元の場所へ片付け、道具を持ち帰ることをいうのです。

つまり点前とは客に茶を点てて差し上げるという具体的な一連の所作の事をいうのです。

まず点前の意味をしっかりと理解しよう。

茶道の作法~釜の拝見

7ci.jpg床の拝見がすんだら、次は釜の拝見です。
今回は釜の拝見について説明します。

少し話しが脱線しますが、茶道は主客の一体感を旨とし、茶碗に始まる茶道具や茶室の床の間にかける禅語などの掛け物は個々の美術品である以上に全体を構成する要素として一体となり、茶事として進行するその時間自体が総合芸術とされています。

つまり一つ一つの作法などが有機的に結びついて日本の伝統芸術足りえているのです。

釜の拝見の作法にも重要な意味があるのです。それを実践する事によって感じ取って頂ければと思います。

さて本題に戻します。

床の拝見が終わったら、踏込畳(お点前をされる方の入り口)の前へ行って、道具畳(お点前の道具が置かれている畳)へ進みます。道具畳では、風炉または炉の前に座って、扇子を膝前において、両手を前についたまま、拝見します。棚があれば、棚や飾ってある水指や茶器などを拝見します。

釜の拝見でも各流派ごとの特色があるので三千家の作法はしっかりと覚えておきましょう。


表千家
風炉の場合は、風炉釜の前に座り、釜や炭の様子、風炉先、棚があれば棚や飾ってある水指や茶器などを拝見します。炉の場合は、最初に炉正面へ向いて座り、釜や炉中の様子、炉縁などを拝見し、棚があれば、棚前に向き直って、拝見します。道具畳での拝見にはおじぎはしません。

裏千家
かぎ畳を回って点前座にすすみます。風炉釜の正面に座り、釜や風炉、灰形を拝見します。棚があれば、畳中央に座り扇子を前にして棚や飾ってある水指や茶器などを拝見します。炉の場合は、最初に炉正面へ向いて座り、釜や炉中の様子、炉縁などを拝見し、棚があれば、棚前に向き直って、棚や飾ってある水指や茶器などを拝見します。道具畳の拝見では礼はしません。

武者小路千家
畳のへり角を通って踏込畳から点前畳にすすみます。釜正面に座り、扇子を前にして、一礼します。棚のある場合は、まず棚に向いて軽く一礼し拝見し、そのあと釜正面に向きます。

釜の拝見が終わりましたら、扇子を持って立ち上がり、茶道口の前に戻って、自分の席につきます。
何事も経験と学習なのでしっかりと覚えておきましょう。

床の拝見の仕方

1te.jpg日本の伝統文化である茶道について理解することは茶道だけに活きるものではありません。

日常生活における様々な部分で非常に役に立ちます。作法などは面倒だといって毛嫌いしてしまう気持ちは隅に置き、その作法はどういう意味があるのかという観点から覚えるといいと思います。

それでは今回は床の拝見の仕方を紹介します。

席中に入ったら、まず床前に進み、床正面に座り、扇子を膝前において、一礼してから、両手を畳についたまま、掛物を拝見します。次に、花と花入を拝見します。香合がある場合には、香合を拝見しましょう。

拝見が済んだら、一礼して立ち上がります。

床の拝見の仕方においても各流派で作法が異なってきますので、それぞれの流派の作法を紹介します。

表千家
花入れが掛物の前にある時は、そのままで花入れを拝見します。床柱に花入れがかかっている場合は、そのほうに向き直って、花と花入れを拝見し、もう一度床の掛物の前に向き直って、軽く一礼して立ち上がります。

裏千家
花入に向かって扇子と膝を動かして拝見します。拝見が終わったら、正面に向き直って、一礼をします。

武者小路千家
花が床柱にあるときには、そのほうに向いて一礼して拝見しますが、花入が掛物の前にあるときは、掛物を拝見したあと、そのままで花を拝見します。

床の拝見の仕方というこれも細かいことですが一つ一つの作法が有機的に結びついて茶道として活きてくるのでしっかりと覚えましょう。
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